『カムカムエヴリバディ』、2回分ためてるんだけど観るのが怖い。ほとんどすべての大人が一歩ずつ踏み間違えて、そのしわ寄せがるいに押し寄せて最悪の展開をみせてる。BLのすれ違いは大好物だけど朝ドラでこれはしんどすぎるでござるよ〜〜〜!
安子は、稔さんから自由な世界への憧れを受け継いでしまっているから、もはや自己犠牲に身をやつすことはできないんだよね。
本当の本当に、あの時代、あの環境で安子がるいの幸せだけを願うなら、勇ちゃんと再婚して、慎ましく暮らすのがいいだろうよ。おはぎは後ろ指を指されない程度に、細々と売らせてもらって。もちろん英語も、せめて表向きだけでも封印して。
でもそういう生活は、安子にとっては幸せではないんだよね。それが分かっているから安子は躊躇している。るいのために生きたいけど、自由を失うことには耐えられない。耐えられなくなっていることに安子自身が気づいていない。
そもそも、るいにとっての幸せは大好きなお母さんと一緒にいることなんだから、「るいは雉真の家にいるのがいちばん幸せなんじゃ」って諭す時点でもうなんも噛み合ってないんよな。「あなたのために言ってるんだから」という言葉がどれだけ傲慢なのかも安子は気づいていない。
「わたしはあなたを愛している、あなたが幸せに生きることが私にとってもいちばんの幸せだ。そのために、あなたには不自由なく暮らしてほしい。事情があってわたしはこの家にいられなくなってしまったけど、それでもできる限りあなたと会って、あなたの幸せを見守りたい」って、そこまで言わなきゃ。そのうえで「あなたはどうしたい?」って聞いて、よく話し合わなきゃ。
安子が頑張ってきたのは分かるけど、それをるいに慮れって言うのは酷すぎるもの。折りたたむ