『#柚莉愛とかくれんぼ』についてもう少し。
TOKUMEIの一人称で展開する配信スクショの解析やTwitterでのやりとりのシーン、画像のここをトリミングして拡大してこのアプリで編集して保存して……みたいな描写がものすごく細かいし、RTやいいねの数も逐一説明されてたから、このへんが後で何か効いてくるのかと思ったんだよなー。お気持ちブログも全文(だよね?)載ってたし。今ざっくり確認したらTOKUMEIのターンは26ページ*2で50ページ以上あった。その紙幅に対してラストが12ページくらいと軽めだったのが、あっさりしすぎだと感じた原因なのかな。わからんな。
あと、わたしから見た限りだと柚莉愛には人格的にも《アイドル》的にも特に問題がないように感じられたし、むしろグループのためにセンターという矢面に立って頑張ってる良い子だという印象だったから、全体的な筋書きにちょっと「?」となった。衝撃というよりはまさしく「?」という感じ。これをジャンル分けするなら理不尽系というか、後味悪い系に含まれるのかなあ。でもそこまでえぐいわけではなく、あくまでライトな口当たりなんだよな。
作中で何度も言及されていたというか本人が言ってたけど、「柚莉愛」ってキラキラネームなんだっけ。最初に表紙を見たときからなんの引っかかりもなく「ゆりあ」って読んでたからキラキラネームだという認識がなかった。そのへんにうまくハマれないまま読み進めてたから「?」という感想になってしまったのかもしれない。
悔しいなー、もっとうまく読んで言わんとするところをくみ取れる人間になりたい。折りたたむ
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真下みこと『#柚莉愛とかくれんぼ』読了。表紙が気になって手に取ったんだったかな。読みやすい文体だったので、手に取ってからは早かった。
よかったのは、するする読める語り口だったこと。Togglによると2時間足らずで読み終えたらしい。女子高生の一人称視点で描かれる砕けた文章がそうさせたのかも。固定ファンはいるもののメジャーデビューには至れない、もどかしくも生ぬるい状態にある地下アイドルの心理描写に、ところどころやけにリアルな雰囲気があって面白かった。もちろんわたしは実際に地下アイドルの内部事情を知ってるわけじゃないので、これは「リアル」ではなく「リアル『な雰囲気』」だとしか言えないけど、なるほどなあと思わせる説得力があった。
うーん、となったのはラストの展開かなあ。物語が動き始めるまでにけっこうボリュームが割かれていたので、相対的に最後に物足りなさを感じて「え、これで終わり?」となった。大団円ではない、かといって後味が悪いというほどでもない、なんとも言えない感じ。最終話とエピローグ、どちらかだけでもいいからもうちょっと展開が欲しかった。でもこういうのはこういうので好きな人もいるんだろうな。
一番の見せどころと思われるトリックは、序盤から「たぶんこれはこういうことなんだろうな」と穿った目で見てしまっていた自分には大どんでん返しとはならなかったけど、良かったと思う。うまくミスリードを誘っているな〜と思った。
ああでも、ここも伏線かと思いきや特にそんなことはなかったぜ的な点がけっこう多かったのは気になったかな? メフィスト賞をとった作品ということで自分が変に穿った見方をしてただけかもしれないけど。それもあって「え、これで終わり?」感がいっそう強くなったんだな。たぶん。
全体としては面白く読んだので、他の作品にも触れてみたいなー。折りたたむ
よかったのは、するする読める語り口だったこと。Togglによると2時間足らずで読み終えたらしい。女子高生の一人称視点で描かれる砕けた文章がそうさせたのかも。固定ファンはいるもののメジャーデビューには至れない、もどかしくも生ぬるい状態にある地下アイドルの心理描写に、ところどころやけにリアルな雰囲気があって面白かった。もちろんわたしは実際に地下アイドルの内部事情を知ってるわけじゃないので、これは「リアル」ではなく「リアル『な雰囲気』」だとしか言えないけど、なるほどなあと思わせる説得力があった。
うーん、となったのはラストの展開かなあ。物語が動き始めるまでにけっこうボリュームが割かれていたので、相対的に最後に物足りなさを感じて「え、これで終わり?」となった。大団円ではない、かといって後味が悪いというほどでもない、なんとも言えない感じ。最終話とエピローグ、どちらかだけでもいいからもうちょっと展開が欲しかった。でもこういうのはこういうので好きな人もいるんだろうな。
一番の見せどころと思われるトリックは、序盤から「たぶんこれはこういうことなんだろうな」と穿った目で見てしまっていた自分には大どんでん返しとはならなかったけど、良かったと思う。うまくミスリードを誘っているな〜と思った。
ああでも、ここも伏線かと思いきや特にそんなことはなかったぜ的な点がけっこう多かったのは気になったかな? メフィスト賞をとった作品ということで自分が変に穿った見方をしてただけかもしれないけど。それもあって「え、これで終わり?」感がいっそう強くなったんだな。たぶん。
全体としては面白く読んだので、他の作品にも触れてみたいなー。折りたたむ
このたび手に取ったとあるBL小説、文体も属性もnot for meである可能性が浮上してきたのでとりあえず寝かせてあるんだけど、ど〜〜〜しよっかな。このままやめておくか頑張って読み進めてみるか。
『ときほぐす手帳』の感想を整えてコミュニティに投稿した。粗はあるけど、done is better than perfectということで引き続きやっていきましょう。
本の感想、がっつりきっちり書こうとして後回しになりそのまま放置、というパターンを繰り返してきたんだけど、ここにすばやくメモする程度なら続けられるかもしれない。今年はここにメモしていって、年末になったらまとめる方法でやってみよう。
Marie『ときほぐす手帳』読了。
やはりMarieさんの価値観は自分と通じるものが多い気がして、すんなり受け入れることができる。紙の手帳に愛着があって手放せないけど、デジタルツールやガジェットを使うのも好き。SNSで公開されている、きれいでキラキラした手帳への憧れと挫折を繰り返してきた。熱しやすく冷めやすい。常に頭の中でさまざまな考えごとが飛び交っていて、そのままにしておくと抜け漏れやうっかりミスが起きがち。などなど。
Bullet Journal公式本も手厚く解説していたけど、メモをとったり手帳をつけたりすることは自分の脳内と向き合う行為でもあるから、どうしたってメンタルケア的な面を持つようになるんだよね。そのへんを「幸せになる!」「成功する!」とどでかく抽象化せず、「まずは目の前のことからやってこ」と穏やかに励ましてくれる感じが良かった。
もちろん手帳の具体的な書き方にはしっかり紙面が割かれているし、デジタルツールの使い方もかなり詳しく解説されてるのがMarieさんならではという印象で面白い。
Googleカレンダーを使いましょう、くらいなら他の手帳本でもまあまあ見かけるけど、そこからさらに踏み込んで、家事や家族の予定、自分用の「時間割」などで細かくカレンダーを分けて表示・非表示を自在に切り替えるといいよ、とか。Google Keepのリマインド機能を使ってGoogleカレンダーと連携させると便利だよ、とか。
Mi BandやAmazonのスマートスピーカーなどなど、新しいガジェットを楽しく活用しているのも読んでて楽しかったな。
具体的なtipsをメモりながら読んだので、明日からぼちぼち取り入れていこうかな。折りたたむ
やはりMarieさんの価値観は自分と通じるものが多い気がして、すんなり受け入れることができる。紙の手帳に愛着があって手放せないけど、デジタルツールやガジェットを使うのも好き。SNSで公開されている、きれいでキラキラした手帳への憧れと挫折を繰り返してきた。熱しやすく冷めやすい。常に頭の中でさまざまな考えごとが飛び交っていて、そのままにしておくと抜け漏れやうっかりミスが起きがち。などなど。
Bullet Journal公式本も手厚く解説していたけど、メモをとったり手帳をつけたりすることは自分の脳内と向き合う行為でもあるから、どうしたってメンタルケア的な面を持つようになるんだよね。そのへんを「幸せになる!」「成功する!」とどでかく抽象化せず、「まずは目の前のことからやってこ」と穏やかに励ましてくれる感じが良かった。
もちろん手帳の具体的な書き方にはしっかり紙面が割かれているし、デジタルツールの使い方もかなり詳しく解説されてるのがMarieさんならではという印象で面白い。
Googleカレンダーを使いましょう、くらいなら他の手帳本でもまあまあ見かけるけど、そこからさらに踏み込んで、家事や家族の予定、自分用の「時間割」などで細かくカレンダーを分けて表示・非表示を自在に切り替えるといいよ、とか。Google Keepのリマインド機能を使ってGoogleカレンダーと連携させると便利だよ、とか。
Mi BandやAmazonのスマートスピーカーなどなど、新しいガジェットを楽しく活用しているのも読んでて楽しかったな。
具体的なtipsをメモりながら読んだので、明日からぼちぼち取り入れていこうかな。折りたたむ
長いこと電子書籍はほぼKindle一本でやってきたけど、なんとなーくAmazon経済圏を脱したい気持ちになってきたので移行先を探してる。サービスとしてはhontoがよさそうだから、ファイル形式とか対応端末とかも調べよう📝
そういえば「景陽」だって明確に景麒×陽子の恋愛関係を求めてるわけじゃなくて、一対一の代えがたい関係性に魅力を感じてるわけなので、カップリング表記の慣習に従うなら「景麒+陽子」のほうがいいような気がする。陽景じゃなくて景陽だから景麒が左(婉曲表現)、といった意味ではないもんな。
最近また十二国記を読み返してるんだけど、
月影序盤、景麒の言葉の足りなさは何度読んでも色あせないな。彼をコミュニケーション苦手なキャラとして扱ってる二次創作も多いよね。
でも、「なんでここまで言葉が足りないのか」「なぜあそこでああいう言い方をしたのか」みたいなのを考え始めるとけっこう難しい。特に「まずはお越しいただいて話を聞いてもらい、帰りたいならばすぐにでも帰す」のところ。実際それは難しいし、もちろん景麒もそれを分かってたはずなのに、なんでああいうことを言ったんだろう。陽子を連れてくるためのただの方便とも思えないんだよな。いうても仁の生き物だから、自身の利益のためにほいほいと嘘をつくなんてことはしないだろうし。……と打ってて思ったけど、ここでの目的は景麒自身の利益というより慶国の民の利益にもなるのか。そう考えればまあ……いやでも違うよねえ?
なんにせよあの言葉にはある程度の事実が含まれているか、偽りのない景麒の本心だったと思う。目の前にいる弱々しい女の子が主などとは願い下げだけど、帰りたいと言うならどんなことをしてでもその望みを叶えるという強い意志?折りたたむ
月影序盤、景麒の言葉の足りなさは何度読んでも色あせないな。彼をコミュニケーション苦手なキャラとして扱ってる二次創作も多いよね。
でも、「なんでここまで言葉が足りないのか」「なぜあそこでああいう言い方をしたのか」みたいなのを考え始めるとけっこう難しい。特に「まずはお越しいただいて話を聞いてもらい、帰りたいならばすぐにでも帰す」のところ。実際それは難しいし、もちろん景麒もそれを分かってたはずなのに、なんでああいうことを言ったんだろう。陽子を連れてくるためのただの方便とも思えないんだよな。いうても仁の生き物だから、自身の利益のためにほいほいと嘘をつくなんてことはしないだろうし。……と打ってて思ったけど、ここでの目的は景麒自身の利益というより慶国の民の利益にもなるのか。そう考えればまあ……いやでも違うよねえ?
なんにせよあの言葉にはある程度の事実が含まれているか、偽りのない景麒の本心だったと思う。目の前にいる弱々しい女の子が主などとは願い下げだけど、帰りたいと言うならどんなことをしてでもその望みを叶えるという強い意志?折りたたむ