とは言え、「ポリコレ的に正しくてストレスがないから良い作品だというのはおかしい(ストーリーものでストレスを忌避してどうするんだ)」みたいな主張にも同意できなくて、ウ〜ン……という感じ。
主人公に困難が訪れるとか、理不尽な扱いを受けて苦しむみたいなストレスすべてをフィクション作品から取り除くのは違うと思うし、その作品世界には差別や偏見があるというならそれはそれで描いていいと思うんだよな。登場人物だーれも偏見を持たない、いいこちゃんな作品しかあっちゃいけないなんてことはない。
でも、そういう偏見や差別の描写から受けるストレスの度合いは人それぞれで、「ほーん、こういう差別がある世界なんやな」で済む人もいれば、そこで鑑賞をギブアップするくらい気分が悪くなってしまう人もいるわけで、後者の人たちがポリコレ的観点からみてストレスの少ない作品を求めるというのはとても理解できることだよね。
わたしもいわゆる胸糞展開にメンタル引っ張られやすいほうだから、できればストレス少なくて救いがある作品がいいなーみたいなことは考えるし。DVとモラハラは明確に地雷だから、そのへんはフィクションだと分かってても避けるし。