2024-11-06
寒い。スマートスピーカーによれば最低気温は8℃とのことで、いよいよ冬が近づいてきたなという気分。
ゆうべせっかく家族が湯船にお湯を張ってくれたのに、お風呂に入る前に寝落ちしてしまったので、けさ追い焚きして入った。金木犀の香りの入浴剤がほんのり香ってすごくいい。しっかり温まってから出たので、しばらく体がほかほかしていた。
今日の仕事は比較的余裕があって、今のうちにやれることをちまちま済ませるみたいな日だった。
合間にアメリカ大統領選挙速報のページにアクセスしては、北米大陸の白地図が共和党の赤色で埋まっていくのをアーとかウエーとかうめきながら眺めた。あまりにもしんどい。心が折れそうになるけど、折れてる場合じゃない。選挙の結果を見て自棄になっても状況は変わらない、むしろここからが始まりなんだということを、つい10日前に身をもって実感したじゃないか。やっていくしかないんだ。
牧村朝子さんと犬山紙子さんのオンライントークイベントで、事前に投稿したわたしの質問が読まれたことがある。そのときわたしが書いたのは、一言にまとめると「社会に対して無力さを感じ、やるせない気持ちになることが多い。どう対処すればよいか」というようなことだった。社会問題について学んでも、日々の理不尽やハラスメントに小気味よく立ち向かえるようにはならないし、むしろ家に帰ってから悔しさに床を転がるようなことばかりで、ちっとも前に進めている気がしない。途方もないものを相手にしている感覚がある……みたいな内容を、とんでもない長文で送った記憶がある。長文すぎて扱いづらいだろうから読まれない可能性が高いな、と思っていたら、2人がしっかり読み上げてくださったうえに時間をかけて丁寧に解答してくださって、わたしは画面の前で泣きながらそれを聴いたのだった。
ご自身の著書や出演するメディアの中で明朗に意見を発するお二人だけど、わたしの「いざセクハラにあたることを言われても咄嗟に言い返せなくて、笑って受け流してしまう」という一文に対して「そりゃ、言えないよお」と眉を下げていて、少し意外に感じつつも安心した。わたしだけじゃなかったんだ。
牧村さんはさらに続けた。「私はフリーランスだからある程度お取引先を選べるけど、それでも難しいよ。組織に属していて、目上の人にセクハラ発言をされたとかだったらなおさらでしょう。例えば取引先の社長とかね。なかなか言えるものじゃない」そして、ゆっくり丁寧に、心にしみこませるみたいな口調でこう言った。「一番大事なのは、こういう……『家に帰ってから悔しさに床を転がる』ように、「わたしは全然納得いってない」ってことを分かっていること。その場でなにか言い返せなくても、わたしはこの理不尽に納得していないと自覚できているだけで、あなたは前に進めてる」
犬山さんもアドバイスをくれた。「社会問題について考えるときに途方もないものを相手にしている気持ちになるの、よく分かる。私は、対《社会》じゃなくて、対《過去の自分》だと思うようにしてる」
何年も前のトークイベントだけど、これらの言葉はわたしの心にずっと残っていて、日々を生き抜くお守りみたいになっている。悲しいニュースは多いし個人的にうまくいかないこともたくさんあるけど、なんとかやっていきたい。
退勤後は、職場の人とVTuberやストリーマーの話をしながら途中まで一緒に帰った。こういうジャンルについて気兼ねなく話せるのは今の職場のいいところ。
おなかがすいていたので、なにか簡単に食べられるものを買って帰ろうとスーパーに寄ったんだけど、食べたいものが何一つ思い浮かばず、店内を数十分間さまようことになった。どうにも疲れが抜けない。カゴを持ったまましばらくうろうろして、お惣菜コーナーで野菜サラダと、かぼちゃのホイップクリームあえをようやく手に取った。あとは牛乳、卵、冷凍のお肉といった必需品を買って帰宅。
原稿中は絶対に手を付けてはならないと自分に禁じていたShapez 2を起動したら、案の定あっという間に2時間が溶けた。おもしろすぎるよ。さすがに眠くなってきたので寝る。