2026-03-09
月曜が来てしまった。
いつも通り、電車に乗り込む直前にiPhoneのNintendo Musicアプリで「どうぶつの森」の「雨の日」プレイリストを選び、「いまの時刻で再生」を押す。同時に、iPhoneのバックグラウンドサウンド機能で「雨」の環境音を流す。こうすると、リアルな雨音を背景に「どうぶつの森」のBGMが流れて、まるで自分がゲームの中のキャラクターになったような気分になれる——ほんの少しだけ。
満員電車でリュックを抱えこんで前後左右にふらつきつつ、目を閉じて他人の体温や呼吸音をやり過ごし、誰のものとも知れない傘から垂れた水滴が靴下まで染み込んでくるのには眉根を寄せ、それでも頭の中で「あたしはどうぶつの森のキャラクター……今からオノとスコップ持ってモモとリンゴを集めに行くんだ……穴掘りもするんだ……ちょうちょがいたら虫取り網で捕まえるんだ……」などと想像し続けることでなんとか目的地まで耐え忍ぶ。
小さい頃は、こんなのが「大人」の毎日だなんて思いもしなかったな。