文学フリマ福岡11に参加しました
2025年10月5日(日)に行われた文学フリマ福岡11に出店してきました!
サークル「頬杖書房」として、2度目の対面イベント参加となりました。ブースにお立ち寄りくださった方、頒布物を手に取ってくださった方、無配を持ち帰ってくださった方、試し読みコーナーで見本誌を読んでくださった方、そして後述する通販をご利用くださった方、本当にありがとうございました! 楽しかったー!!

当日いっぱいいっぱいすぎてこれしか写真撮れてない。
新刊いろいろ出した
本当にマジのガチで頑張った結果、新刊3冊出せました!! やったー!!! その他、ステッカーや無配ペーパーも用意できたので、個人的にやりたかったことは一通りできた感じです。
新刊1『こころまであと半歩』

日記本の新作です。2023年から1年に1冊のペースで発行しており、今回で3冊目。前回から26ページ増の178ページとなりました。去年の文学フリマの日から今年の9月まで、まるっと1年分の日記が詰まっています。
目の前のことに必死になっていると、わたしの暮らしなぞ仕事して帰って食べて寝ての繰り返しでしかない気がしてきますが、日記を本にしてみるとそれなりに読み物として成立するので、人生って面白いもんだな〜と思えます。
あと完全なる自己満足アイテムとして、書籍売上カードも作りました。一般的な書店の商品に挟んであるあれです。それっぽくてテンション上がる!
印刷は今年もあかつきさんにお願いしたので、名物(って言っていいよね?)の新米がいただけました✌️ お米がウルトラ高くなって久しい昨今において、ただただありがたすぎる。大事にいただきます🍚
新刊2『アストロノーツの幻肢痛』

小説本です! 昨年の文フリ福岡10で『β版』を出してから1年かかりましたが、なんとか一つのまとまったお話として書き上がりました。こちらは文庫判でオフセット印刷のカバー付き、箔押しです! デザインは外部デザイナー様にお願いしたので本っ当に綺麗で、眺めてるだけで幸せ。同人誌って自己満足を追究する遊びなんだな〜と再確認しました。
こちらも書籍売上カードを作って挟みました。デザインに合わせ、日記本とは違う色の上質紙に印刷しています。商業本だと書籍売上カードの色やデザインは出版社で固定ですが(たぶん)、同人だと1冊ごとに好き勝手できるので楽しいですね。表紙とおそろいのしおりも作りました。
内容を一言でいうと、ブースの値札に何気なく書いた『おだやかSF』がまあまあ的確……かな。物を持たないようにしているくせに人型ロボットをレンタルしてしまった人間の話です。ハードな舞台設定も巧妙なトリックもないですが、個人的には好きなお話です。ってそりゃそうか、個人的に好きな話でもないとわざわざお金出して印刷しようとはならないよな。
新刊3『本は積めば積むほどよいとされる』

3冊目はなんだこの……なんて言ったらいいんだろうな……わたしのリアルな積読を本棚眺めながらリストアップして、それぞれの購入のきっかけなどを一言ずつ添えて書き並べた本です。
わたしは本を買うスピードに読むスピードが全く追いつかず、そもそも読むのがそんなに速いほうではないので、「読んだ本のレビュー」みたいなのがぜーんぜん書けないんですよね。でも本は好き。
そこで、「読んだ本について同人誌1冊分書くのは無理だけど、まだ読んでない本についてならいくらでも書けるな?」と思いついたのがこの《積み本本》です。上記2冊に比べればかなり軽いノリの本だし、読み応えという意味ではアレなので、半ばブースの賑やかし的な意味で持ち込んだんですが、当日は予想以上に面白がってもらえて嬉しかった。積み本は現在進行形で増えてるんで、いつでも第2弾いけます(腕まくり)
こちらもノベルティとしてしおりをお付けしてました。
ステッカー1「本は安全な居場所」
以前からステッカーとかシールとかを作ってみたくて、今回挑戦してみました! 仕事の合間にふと描いたらくがきから、本を読むという行為や本そのものが、読む人にとっての居場所であればいいなあ……みたいなニュアンスです。
カラバリを絞りきれなくて、初制作のグッズとしては無謀ともいえるまさかの8色展開。どの色もお気に入りだからいいよね。
この絵柄、家族がいたく気に入ってくれまして、UTme!とキンコーズのセルフTシャツプリントを利用してTシャツとパーカーを作りました。当日これを着てブースに立ってみたところ、文化祭のクラスTみたいで楽しいし、立ち寄った方との話の種にもなるしでいい感じでした◎
ステッカー2「積読という哲学」
本を買って積むという行為をなんか真面目くさったカッコいい言い方にしたやつが欲しくて自分で作った。ニュアンスを察して笑ってくれる方がいて嬉しかったです。
こちらはパキッとした配色が良さそうな気がして、厳選した3つのカラバリで作りました。
ポストカード
売り子を務めてくれた家族は、旅行と写真が趣味。せっかくの機会なので、これまでに撮影した写真から厳選したものをポストカードにして頒布しました。
可愛いんだよこれが〜! 眺めていると、写真っていいな〜としみじみ思えます。インドアな自分も旅行がしたくなってくるからすごい。
本読みのためのブックポーチ
常に本を持ち歩きたい性質なんですけど、鞄の中でページが折れたりするのが気になるので、手芸が得意な母に「なんかいい感じの袋を作ってほしい」と頼みました。できあがったものがあまりにも便利すぎて、「これいくつか作って頒布しようよ!!」となったのがこちらのブックポーチです。
シンプルながら丁寧なつくりで軽くコンパクト、薄手の文庫本から四六判数冊まで柔軟に受け入れます。表布と裏布のマッチングもいろいろ! 当日お求めの方にはお好みの組み合わせを選んでもらいました。
コースター
読書のおともといえば飲み物でしょう! というわけでこちらも頒布。2枚1組でいろいろ用意しました。
文学フリマという催し
文フリは、毎回の出店者のうちかなりの割合を初出店のサークルが占めるそうです。おかげでサークル参加・一般参加ともにとっつきやすい雰囲気が保たれているのかなーという印象。同人イベント慣れしてなくても、横の繋がりを持っていなくてもノリでいけるというか。自分がまさにそうだった&今もそうなので。
一方で今回、「去年のわたし、ようこんなデカい即売会にノリだけで出店できたな……」とも思いました。わたしは文フリ福岡9に一般参加→10と11でサークル参加、と直近3回しか経験していませんが、それでもどんどん規模が大きくなっているのをはっきり感じます。9から10では会場も変わりましたし、来場者数も右肩上がりだそうですし。
最近はZINEという媒体がいろんなメディアで話題になっていて、文フリも新聞などで取り上げられてるので、同人イベントでありながら普通にちょっとした有名な催しみたいになってますね。それが良いとか悪いとかではなく、興味深い流れだな〜と思いながら見てます。
規模がでかいことによる注意点を挙げるとすれば、ブースが多すぎてサークルチェックがガチで大変ということです。今回はわたし自身の原稿の進捗が終わり散らかし申し上げていたのでなおさらでした。
印象的だったこと
ブースで立ち読みして決めるよりも、ブースにお越しいただいて即「これください」と言っていただくことが多かったです。文フリは会場内に見本誌コーナーが設置されていて、そこで制作者の目を気にせず存分に読んで検討できるので、そこで目を付けてくださったんでしょうね。わたし自身、ブースで直接見本誌を見たりするのに緊張しやすい性格なので、この仕組みはありがたいな〜と思います。
小説本『アストロノーツの幻肢痛』について「ほとんどタイトル買いです」と言いながら手に取る方が現れたときは「このタイトルにしといてよかったァ〜!」って声出ました。うちの本のどこに興味を持っていただけてるものなのか内心けっこう気になってるので、こういう会話が発生すると嬉しいし参考になります。
あと! Podcast経由で当サークルを知ってブースに来てくれた方がいたんです!! すごい!!
わたしは細々とPodcastをやってまして――細々すぎて最近ぜんぜん更新できてないんですけど――そこで文フリや同人誌について何度か話したことがあったんです。まさかそれを聞いてくれてる方がいたとは……という驚きがありました。なんでも手を出してみるもんだなー。
直前ながらSNSで告知したことにより、お友達がわざわざ来てくれたのも単純に嬉しかったです。近況報告などもできてよかった!
また、会場内を見て回ってきた家族に「さっき宮崎出身の出店者を見かけたよ」と言われてブースを飛び出し、無事に出会ってローカルトークで盛り上がれたのもめちゃくちゃ楽しかったです。わたしは高校卒業と同時に実家ごと福岡に引っ越して、それ以来ほとんど宮崎に帰れてないので、ほんとに久々のローカルトークだったな。小学生のとき行ってた地元の神社の名前とか出てきてアツすぎた。
楽しかったです
そんな感じで、準備段階の苦しさをきれいさっぱり塗り替える楽しい一日でした。あらためまして、当日にお話しした方、ブースに立ち寄ってくれた方、見本誌コーナーで見かけてくれた方、ありがとうございました!
前日までのサポートから当日の設営、売り子までをこなしてくれた家族と、当日ブースに顔を出してくれた母にも頭が上がりません。パートナーはまだしも、実の親に同人活動を知られているってわたしの周りではそんなに見聞きしないパターンなんですが、うちの母はわたしの書くものを楽しんでくれているようで、何くれとなく応援してくれるので、すごく励みになっています。
通販やってます
ピコ通販さんのシステムを利用しています。ピコ通販さん、利用料も販売手数料も無料なので、イベントでの対面頒布と同じ価格で気兼ねなく通販できて本当にありがたすぎる。送料のみかかりますが何卒ご了承ください! ヤマトさんの匿名配送でお送りします。
選択肢のひとつとして、もう1ヶ所くらい通販プラットフォームを増やしてもいいのかな〜とも思うんですが、単純に維持管理の手間が倍になるので自分のキャパと相談という感じですね。一応、クロスフォリオを第一候補として検討中です。
以上です
今のところ、次回も出店したいな〜と考えてます。原稿やってる間は本当の本当にしんどいんですけど、自分の書いた文章が本になったのを見た瞬間に全部報われた気持ちになれるんですよね。それをまた味わいたい。あと単純に、本作るのおもろい!
というわけで来年の文フリに向けて……ではなく、実は勢いで今年11月のオンラインイベントに申し込んだので、そこで何か出せたらいいな〜の気持ちで案出し中です。今後も楽しくやっていきます!
